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S4-133 23日目:威勢のいい露天商 [ソーサリー4:王たちの冠]

「俺を占ってくれ。」君が要求する。
ホワイデが首を振る。「言うつもりはない。俺に言わせないでくれ。」
「何故だ?」
「察してくれないか。」そう告げると、彼は口を真一文字に閉じた。まるで、自制しておかないと言葉が飛び出してしまうと心配しているかのようだ。
「お前は替え玉なんだろう?」奴に言ってやる。
彼が首を振るが、まだしゃべろうとしない。
「一つ質問に答えてくれないか?」君が尋ねる。
彼がブンブン首を振る。
「スローベンドアを抜けるのは可能なのか?」
ホワイデが両手で耳を覆う。「頼むから俺に何も尋ねないでくれ。あんたの発言全てが”それ”を明白にしてしまうんだ。」
「これに答えてくれたら行くさ。」
彼が首を振る。「分からないのか?俺はただの占い師じゃない。」彼がつぶやく。「大魔法使いは未来を予言する。それどころか、物事が起こる前に全て知ってしまう。もうすでに、何もかもお見通しなんだ。彼からは逃れられない。」
ホワイデが床を見つめる。「もう行ってくれ。」彼がポツリと告げる。「たくさんの人が俺を待っているから。」
ここにいても明らかに何の益もない。不快で取るに足りない人物を後に残し、再び建物の外に出る。君が外に出ると、列が前に進んだ。

商売に精を出す露天商のそばを通りがかる。「摩訶不思議な秘密の石を試さないか?」彼女が声を張り上げる。「石がしゃべったり、予言したりするんだから、驚くこと請け合いだよ!」
彼女に近づくと、すぐに君の方を向いた。「何と、この世の不思議に理解のあるご仁のおいでだよ!果たして彼は、どんな魔法でも解き明かせない神秘を体験してくれるのでしょうか?」
「これは何なんだ?」
彼女が自慢げに言う。「秘密の石は信じられないほど珍しい工芸品でね、何か月も前にある洞窟の奥深くで見つけたんだ。人語を話せる世界で唯一の石だよ。でも魔法じゃない。旧世界では滅多にお目に掛かれない異質な力が働いているのか、一流の魔法使い達が調べたけど、どいつも困惑してお手上げさ!」
「あんたはどこの出身なんだ?」君が尋ねる。
「第8スラムだよ。」彼女が答える。「でも噂じゃ、あたしの家族はかつて旧世界中を旅した偉大な旅商人だったとか。そんな旅が想像できるかい?」
「もちろんできるさ。」
彼女がうなずく。「だろうね。あんたを見た瞬間に分かったよ、そんな冒険を歓迎できる人種だって。」彼女が傍らの石を意味ありげにコツコツと叩く。
「幾らだ?」
「大特価、金貨2枚で入れるよ!格安だろう?ただみたいなもんさ!たったの2枚、そう2枚ですごく楽しめるし、頭はすっきり、人生が変わる体験ができるんだから!」
代金を支払うと、露天商は礼を言ったが、その目はもう君を通り過ぎていた。「この勇敢なご仁は、神秘と不思議の体験を選んだよ!さあ、彼に続くのは誰だい?」


【変化点】
・金貨:119→117枚

【感想】
ホワイデに替え玉疑惑を問い詰める選択肢があるのには笑えました。
あと、この露天商の売り文句が、これでもかというようなマシンガントーク。訳すのしんどいんですけど。
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