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S4-137 24日目:罠の張られた通路 [ソーサリー4:王たちの冠]

すくっと立ち上がる。君は今、両側を高い壁に囲まれた狭い廊下に立っている。
急に要塞の雰囲気になった。管理し尽くされ、荒々しい感じがする。建物は、中央の塔の外側にキノコのように配置されている。
ここにはほとんど人がいない。マンパンは多くの人々が住んでいるが、大魔法使いの聖域に近づくほど、一般人は少なくなり、衛兵が多くなるだろう。そして、この場所のありふれた残酷さは、さらに増していくだろう-今から君は蜂の巣に踏み込もうとしてるのだ。

廊下は右に伸びているが、左には低い鉄の扉がある。町へ下る背後の扉は、鍵が掛かったままだ。
東の壁の向こうから、太陽が顔を出してきた。
柵をよじ登って戻るわけにはいかないので、左の扉か右の廊下のどちらかを選ぶしかない。その前に、目を閉じてキツネの精霊に祈りを捧げる。

左の石壁にはめ込まれた金属扉の前に立つ。これを打ち壊すことは想像もできない。
扉には凹みやひっかき傷がある。以前誰かが扉を壊そうとしたのだ。だが、どれもこちら側に向かってくぼんでいる。あたかも、何かが扉の内側から逃げ出そうとしたかのようだ。
おそらく幸いなことなのだろうが、扉は固く閉じられている。
鍵を差し込んでみるが、どれも合わない。
扉には目の高さに鉄格子がはめられ、そこから肉の焼ける濃厚な匂いが漂ってくる。向こう側の廊下は、要塞の壁に挟まれて視界から消えている。
鉄格子に目をあてがうと、すぐに何者かが指を突っ込んできた。目を激しく瞬きさせ、君がパッと飛び退く。
「そこにいるのは誰だ?」扉越しに声が告げる。
「お前は何者だ?」
「俺が最初に聞いてるんだ。」むっつりと声が返ってくる。
「俺を中に入れろ!」
「何故だ?」
「興味があるんだ、」君が答える。「この中に何がある?」
「ほう、知りたいというのか?」声が応じる。「ならば大歓迎だ。」
機械がギシギシ回る音が聞こえてくる。やがて、カチッと音がして、扉が自動的に開いた。短く、広い廊下が目の前に現れる。だが、衛兵の気配はない。
「そこに誰かいるのか?」
返事はない。君と話していたのが誰であれ、姿を消してしまった。

慎重に歩を進める。
廊下には何も見当たらないが、もしかすると壁にはたくさんの罠が仕込まれているかもしれない…。
念のため、左の壁に沿って進む。
半分まで来た時、巨大なフレイルが秘密の隠し場所から飛び出してきて、廊下の右半分を遮るように揺れ動いた。
廊下の突き当りの低いアーチの向こうから、やかましい笑い声が響いてくる。


【変化点】
・現在/最大体力:7/19→12/19(祈り)

【感想】
この罠は原作でもおなじみ。ということで、奥にいるのはあの拷問野郎です。
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