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S4-114 22日目:鎮座する雄羊の石像 [ソーサリー4:王たちの冠]

神経質になりながら次の塔に入る。部屋は広く、円形で、あちこちに暗いアルコーブがある。床は真っ白な大理石で、まるで壁のようだ。
部屋の中央では、粗削りな石の台座の上に、雄羊の巨大な石像が鎮座している。
部屋を目で探る。動くものは何もないが、アルコーブの暗がりに何かが潜んでいるかもしれない。
部屋の向こうには、3匹のオーガが並んで通り抜けられるほど大きな両開きの扉がある。もう一方の戸口が北側にあるが、そちらは道が崩落して通れなくなっている。
立ち止まって像に見とれる。その丈は君の身長の2倍くらいある。滑らかに彫られた岩肌はつやつやしており、感銘を受ける職人技だ。毛皮などは十分触れそうなほど柔らかそうに見える。
唯一の欠点は、目に瞳がなく、代わりに無地の白い玉になっていることだ。それでも、像が君を見つめているという感覚がどうしてもぬぐい切れない。

像に向かって2,3歩進む。そいつに近づくと、石がきしむ音が聞こえてきた。
こいつはあの『眠れぬ雄羊』に違いない。だが、君はそいつの秘密を知っている!『丘のディンタインタ』が、雄羊は歌で眠らせれば安全にすり抜けられると君に教えてくれたのだ。
ちょうどその時、像が動いた。
「…。」
そいつが君の方を向こうと頭をもたげるにつれ、その大理石の胴体がきしむ様な音を立てる。奴が身体を震わせ、石の破片が剥がれ落ちる。
瞳のない両目で君を見下ろすと、そいつは足を上げてピクピクと動かした。
そして、ひずめを敷石の上に下ろした。「ドン。」たったの一歩で空気が振動する。
「ドン。」君から目を離さず、雄羊が台座を下りる。「ドン。」
身をかわすか迎え撃つかしようと身構えるが、雄羊は瞬きも身じろぎもせず、ただ君を見つめたままだ。
やがて、そいつはたどたどしくもう一歩踏み出すと、頭を下げ-突撃してきた!


【感想】
原作でおなじみ、雄羊の石像。アプリ版では、必須ルートではないこんな辺鄙な場所に配置されてしまいました。でも登場させないなんてあり得ないので、今回のリプレイではいかに自然にここまで誘導するか非常に頭を悩ませました[ふらふら]。その結果が、マンパンからの逃避行動であったり、金冠ワシの救援であったりしたわけです。もちろん、主人公はすでに大魔法使いに挑んで敗れているので、搦手ルートを探してたまたまたどり着いた、としても悪くはないのかもしれませんが。
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